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# エネルギー
自分では意識していないけど、人間からすると私(海)には豊富なエネルギーが蓄えられているらしい。かつての人間は電気エネルギーを使わずに生きてきたのに、今は電気エネルギーに頼らない生活なんて想像がつきにくいよね。電気エネルギーは、例えばテレビ・パソコン・エアコン・冷蔵庫・洗濯機などを使うときに必要なエネルギーだよ。
これまでは大量の「化石燃料」というものを燃やしてエネルギーを作ってきたけど、それらは自然界に大きな影響を与えてしまっているんだ。だからいまは地球にやさしいエネルギー作りが注目されている。
海の力を使ったエネルギーは「海洋エネルギー」と呼ばれ、世界中で研究が続けられているんだ。海洋エネルギーには、風や波、潮の満ち引きの力など、いくつかの種類がある。波力・潮力の利用には、スコットランドが世界最大規模で取り組んでいるけど、化石燃料に代わるエネルギー源として日本でもたくさん発展してくれると嬉しいなあ。
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洋上風力発電
目には見えないけど、風は大きな力を持っているよね。もしも風がなかったら、私は波を作ることができない。その風のエネルギーを活用した「洋上風力発電」と呼ばれるものがあるんだよ。洋上に風車を持っていって、風の運動エネルギーを風車のプロペラで回転エネルギーに変えて、発電機を回すというもの。私は平坦で広いから、風の抵抗を邪魔する大きな建物もないから、力強い風が吹くんだ。
しかし、私の中に大きな風車を作り上げるのは、すごくお金がかかる。しかも、日本は台風の襲来や地震などの発生率が高く、洋上風力にとって厳しい環境だよね。街から近い場所に風車を建てようとすると「音がうるさい」とか「見た目が嫌だ」とか、人によって感じ方は様々。でも洋上風力だったら設置場所が生活エリアから離れるから、そういう影響も少なくなるといういいポイントもあるんだよ。みんなにとって、一番いいエネルギーは何なのかな~
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潮力
海で遊んでいたら、いつのまにか足首にあった波が膝まで来ていることに気づいて驚いたことない? それは、潮の満ち引きというもの。人間はそれを発電力に変えているんだよ。そこには、月が関係していることも知ってる? 潮の満ち引きは、月の引力によって海の海面が12~24時間周期で上下運動を繰り返す。それによって生じるエネルギーを、「潮力発電」と呼んでいるんだ。
潮の満ち引きの差があればあるほど、大きなエネルギーを作ることができるんだよ。どうやってやっているかというと、防波堤を湾などで仕切って、それぞれの高低差を利用し、流れた海水で原動機を回して発電する。ヨーロッパやアメリカでは、潮力だけでなく海洋エネルギー全般が盛んなんだけど、日本で潮力を使った海洋エネルギーはどこに設置されているんだろう。
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参考文献
海洋エネルギー研究所ー海洋エネルギーとは
https://www.ioes.saga-u.ac.jp/jp/ocean_energy/
特定非営利活動法人MATSRA(まつら)ー海洋エネルギーとは
大阪ガスースコットランドが世界最大規模で挑む潮力・波力発電
https://services.osakagas.co.jp/portalc/contents-2/pc/w-energy/report/201702/index.html
産総研マガジンー洋上風力発電とは
https://www.aist.go.jp/aist_j/magazine/20221109.html
アスエネ株式会社ー日本が持つ海洋エネルギーの可能性の高さ!潮力発電とは