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# 地球における海
地球は「奇跡の星」と言われているよ。地球には私たち人間を含めてたくさんの生命があるけれど、この生命は「海」から生まれたんだ。私たちのはじまりは「海」。実は宇宙にある多くの惑星のなかで海があるのは地球だけ。奇跡がつながった先に私たちがいるんだ。でも、地球になぜ海があるのかはわかっていない最大の謎なんだ。さあ、海への冒険をはじめよう。
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地球における海って何?
世界地図や地球儀を見たとき、陸と海が地球のどれくらいを占めているか気にして見たことはある? 実は、地球全体の表面はおよそ7割が海、およそ3割が陸でできているよ。地球において、海がどれだけ重要な役割を持っているかは、この割合を見ただけで何となくわかるかもしれないね。
海は、地球上のすべての生き物にとって欠かせない「水」を循環させて、気候を安定させる役割を持っている。ただ、いまは「安定」できなくなっていて、いろいろな問題が生じているんだ。そんな海は、地球上にある生命のはじまりの場所とされているよ。海が機能しないということは、生き物だけでなくこの地球が成り立たないという意味でもあるんだね。
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生命の基礎
自分がどうやって生まれたのか、考えたことはある? もちろん、お母さんのお腹から生まれたね。じゃあそのお母さんやお父さんは? おじいちゃんやおばあちゃんは? おじいちゃんのそのまたおじいちゃんのそのまたそのまた? ずーっとさかのぼっていって、最初の人間は誰から?
地球上の生命は約40億年前に原始の海で誕生したと考えられているよ。しばらくは陸に上がらず、海の中でたくさんの生物がふえたんだ。陸で生活する生き物や人間が誕生したのはもっと先のこととされている。そう考えると、海は生き物の原点と言えそうだね。海はこれまでの地球の歴史をすべて知っているし、海はどの歴史の中でもつねに存在していたのかもしれないね。
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水と陸の割合
水と陸の割合についてもう少し詳しく見てみよう。
地球の表面の7割は海で、陸は3割。人間のほとんどは、その3割の陸で暮らしているよね。人間は地球上の約3割にしかみたない陸を「国」という単位でわけあって生活しているんだね。今も、その陸をあらそって国同士でけんかをしているところもある。
最近では、地球の水をめぐって争いが生じたりもしてるんだ。でも不思議だよね? 地球の表面はほとんどが海なのに、どうして水不足が深刻化している場所があるんだろう? 実はこの地球上で人間が安全に使える水は0.01%しかないんだ。海の水はそのままでは飲めないからね。地球には80億人以上の人がいるけど、淡水と言われる水をみんなでわけあっているんだね。みんな本当にわけあえているのかな? どこかの国や誰かが、全部を自分のものにしていないかな?
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海の青さ
海の青さについて説明する前に、太陽の光の話をしよう。
太陽の光には赤、オレンジ、黄色、緑、水色、青、紫の7色の光が含まれている。人間の目には、白い光に見えるけどね。太陽の光が海に当たると、青以外の色の光が海水に吸収される。だけど青い光だけは吸収されずにそのまま海中深くまで進んでいくんだ。海中まで進んだ青い光が海底の砂に反射して、海面まで上がってきて、それが人間の目に映っているんだよ。
海の青さがまさかこんな流れをへて、「青色」として現れているとは思わないよね! これが海が青く見える理由なんだ。今まであたりまえだと思っていたことも、こうやって一緒に何かを掘り下げて考えるって、貴重な時間だよね。