オポポタグ
# 海の仕組み
「地球」を頭に思い浮かべるとき、何色のイメージがあるかしら? 青!という意見が多いかもしれないわね。なぜなら、地球の表面積のうち71%は海が覆っているから。
じゃあどうして海は青いのか? どうして水はしょっぱいのか? どうして波はずっと止まらないのか? 一番深いところはどれくらいなのか? 海の仕組みについて、不思議だなと思うことってたくさんあるわよね。教えてあげたいことはたくさんあるけど、ひとまず抑えておきたいのは、海は地球上のあらゆる生命のみなもとであるということ。物質やエネルギーを運ぶだけでなく、そこに成り立つ生態系も育んでいるの。
-
海水
海水の特徴といえば、やっぱりそのしょっぱさ!海の水をなめてみたことはあるかしら? 海水には食塩の成分である塩素とナトリウムがたくさん溶け込んでいるのよ。地球が誕生して数億年が経って、地球に今のような海ができたときに、海の水に塩素とナトリウムがたくさん溶けこんだんだ。
今は水不足と言われているから、海の水を飲めばいいんじゃないかって? 実は人間の体内の塩分濃度より、海水の塩分濃度の方が高いから、海水を飲み続けることはできないのよ。
そもそも、水って何だか知っている? 水は、とても小さい分子でできているの。分子というものは肉眼では見えないし、どんなに性能の良い顕微鏡を使っても見えないくらい小さいサイズ。そんな水が循環して私たちのもとに色々なかたちで存在しているんだから不思議。
-
気候
海と気候は切り離せない関係にあるの。海は、熱と炭素を大量に吸収して機能しながら、気候が大きく変化しないように安定させる役割をしているのよ。
でも……そんな海は今、大ピンチ! 熱と炭素を大量に吸収しすぎた結果、海水温の変化、海流の変化、海面上昇などが起きているの。海がこれまでのように機能していなければ、海洋生物、沿岸や深海の生態系の健康に影響を与えてしまう。「気候変動」という言葉はよく聞かれるようになったけど、海と気候変動の関係をあらためてよく知った上で、みんなで持続可能な暮らしを作るために取り組む必要があるわ。