オポポタグ
# 海の思い出。物語
人びとは海で、たくさんの思い出を作っている。楽しい思い出もあれば、本当は残したくなかった思い出だってあるかもしれない。でも、人びとが海で体験したできごとの記憶を忘れないでいることは、海の過去と今を知ることにつながっている。そしてそれは時に物語として語り継がれている。語り継がれた物語は、海と生きるための知恵や教訓として君にとって必要な情報になっているかもしれない。
君は海とどんな思い出を残してきたかな?そしてその思い出をどのように捉えているかな?
-
マイクロヒストリー
マイクロヒストリーって聞いたことはあるかな? 日本語にすると「小さな歴史」。それってどういうこと?
みんなが教科書で習う「歴史」は、人類の出現とか文明のはじまり、縄文時代や応仁の乱、第二次世界大戦とか、大きいできごとが多いよね。そこでは、その出来事のなかで生活し、暮らしている人はでてこない。実際には、大きな出来事であろうと、そこには人々の暮らしがあるはずだけど、それらの小さなことには目が向けられないんだ。
逆に、そんな小さなことに着目するのが、「マイクロヒストリー」っていうんだ。たとえば、第二次世界大戦の時に、ある一つの小さな町ではどういう暮らしをしていたか、その町で暮らすある一人の人に目を向けたりするよ。
小さいものに目を向けるからこそ、見えてくることがきっとあるよね。小さな場所だからこそ見えてくる大きな問いを大切にしたいね。
「海の歴史」と一言で言っても、そこには実際には一人一人、色々な人が関わっているよね。海に関わってどんなことが起きてきたのかを知ることも大事だけど、一人一人の小さな人が、海とどう関わってきたかも大事だよね。だって、人それぞれで関わり方は違うんだしさ。でも、そのなかでも、共通していることもあるかもしれないね。