コラム
2024.02.06
海を知るってどういうこと?ー海洋リテラシーの目的【vol.1】

私たちは海からたくさんの恵みをもらって生活しています。その反対に、私たちが与える海への影響は大きくなっています。だからこそ、海のことをよく知って、上手に関わっていかなければなりません。そのためには海について何を知ることが大事で、これから何を知るべきなのか。海と共に生きていくことについて、一緒に考えてみましょう。
みんなが友達と関わるとき、大事にしていることはありますか?
私は「知る」ことを心がけています。友達がどんなことを考えているのか話を聞いたり、自分が思っていることをきちんと伝えるようにしています。もちろんお互いに全てを知ることはできないけど。でもそうやってたくさんコミュニケーションをとるとだんだん仲良くなっていくことができると思うんです。
じゃあ、海はどうでしょう? これからの暮らしでは、海と共に生きていくことが大事だと言われるけど、それってどういうことなんでしょう。
共に生きるって、友達みたいなものだとすると、どうでしょう。
私たちは海を友達のように思って、大事にしているでしょうか。
海と友達のように関わっていくとしたら、どんなことが大事になるか考えてみています。海のことに関心を持って、海を「知る」ことからはじめるのがいいのかなと思うんです。
なんで海って大事なんだろうとか、津波はなぜ起きるのだろうとか、深海はどうなっているんだろうとか。科学として蓄積された知識を知ることはできます。
でも、海を見てると癒されたり、怖いなと思ったり、海は不思議だなと感じたりもします。昔の人は、海の向こうに違う世界があって、そこからくる人たちを神様のように大事にしたりとかもしていました。なんで海がそういう気持ちを感じさせたり、そういう想像をさせるのでしょうか?
もしかすると「知る」には、色々な「知る」があるのかもしれないですね。友達と同じように、海についてもすべてを知るのは難しい。実際に、この地球の半分以上を占めている海だけど、たった15%のことしか解明されていません。
海を知ることからはじめると言っても、海ってすごく大きいから、一体どこからどう手をつけて知っていけばいいのかわからなくなったりすると思います。
そんなみんなの疑問を解決しようと、世界では「海洋リテラシー」というガイドが作られています。海と自分との関わりについて知ることが、海洋リテラシーの目的になっています。みんなにとっても、ヒントになるかもしれません。「海洋リテラシー」については次の記事で説明しますね。
それにしても、「知る」って思っていたより広い意味合いのある言葉です。友達のことも、海のことも、知ることに終わりはないのかもしれない。一緒に学んでいきましょう。
メイン画像:Mie, Tsuzumigaura Beach, METI, CC BY 4.0 International

参考文献
UNESCO:https://www.unesco.org/en
海洋リテラシーについて(UNESCO):
https://oceanliteracy.unesco.org/?post-types=all&sort=popular









