海洋教育とは?
海洋教育に関する基本情報
定義
海洋教育は、「海と人との共生」を理念とする教育です。地球環境を支えている海の役割について学び、海と人間との関係についての理解を深め、海に関わる知識や知恵を活用し創出しながら、私たちがあらゆる生物とともに、海との共生の実現に向けて探究していく営みです。
海洋教育の法的根拠
海洋教育は、2007年に制定された海洋基本法の第28条「海洋に関する国民の理解の増進等」にて規定されています。
海洋基本法第28条(海洋に関する国民の理解の増進等)
国は、国民が海洋についての理解と関心を深めることが1できるよう、学校教育及び社会教育における海洋に関する教育の推進(中略)等のために必要な措置を講ずるものとする。
国は、海洋に関する政策課題に的確に対応するために必要な知識及び能力を有する人材の育成を図るため、大学等において学際的な教育及び研究が推進されるよう必要な措置を講ずるよう努めるものとする。
海洋教育の4つの基礎
海は地球上で大きな機能を担っています。海洋教育を進める上で、以下の4つの基礎を据えることができます。
・海は生命の源である
・海は地球環境を支えている
・海は人間社会を支えている
・海は人がともに生きる存在である
モデル授業案
海洋教育のはじめかた
オポポでは、海洋教育のモデル授業案を提案します。このモデル授業案は、基本モデルと探究モデルとの二つがあります。
基本モデルは、限られた授業時数の中で海洋教育を行いたいという方に向けて、海と人との共生を考える上で必須の内容から構成しているものです。
探究モデルは、海と人との関わりについて考えを深めたり、多様な視点から考えることを目的としているものです。絵本や小説などの教材を用いて問いを深めます。
基本モデル
地球における海の役割や私たちとの関わりを学べる内容になっています。海洋教育の理念に向き合う基本モデル授業です。小学校高学年を対象に、総合的な学習の時間の導入でご使用いただくことを想定しています。もちろん、各教科でも実施可能です。実施学年や授業時数、既習事項に応じて調整してご使用ください。
探究モデル
海と自分たちとの関わりについて考えを深めるためのモデル授業です。主として「特別の教科 道徳」での活用を想定しています。哲学対話の教育としても活用できます。
実践レポート
各地で行われた海洋教育の実践レポート。実践されるまでの過程や具体的な内容、課題などをまとめて掲載しています。
実践レポート
葛西臨海水族園で学ぶープランクトンから広がる海の世界
海についてまだまだ知らないことがたくさんある……これから楽しく学んでいきたい!ということで、日本各地のジュニアユースとともに活動をはじめたオポポ部。海を支える生物「プランクトン」について学ぶため、8月はじめに葛西臨海水族園へ行ってきました。水族園のスタッフである田中隼人さんと一緒に園内をまわりながら、プランクトンが海においてどんな生物なのか、その魅力にせまりました。
2024.09.12
実践レポート
未来を自分の手の中にー「第13回海洋教育こどもサミットinひろの」レポート
「第13回海洋教育こどもサミットinひろの」が2023年11月22日に開催されました。東北の計30校の小学生・中学生・高校生たちがオンライン上に集い、「海と生きる」未来を実現するために、それぞれが海について調べたり、考えたりしたことを発表し合う時間を持ちました。海との関わりをきっかけにしながら、自分たちのこれからに向き合ったその様子をレポートします。
2024.02.12
コラム、インタビューなど
教員向け・子ども向けの海洋教育にまつわるコラムや、子どもから大人まで多種多様な人々へのインタビューを掲載しています。
コラム
【オポポ部ー活動記録#5】カードの活用方法について考えよう
海についてまだまだ知らないことがたくさんある……これから楽しく学んでいきたい!ということで、日本各地のジュニアユースとともに活動をはじめたオポポ部。海を楽しく学んでいき、その活動を通してたくさんの人に海の魅力を届けていく部活です。ひとりでできることも、みんなでやればもっと学びが深まるはず!今回は第5回の会議(2024年9月10日)のようすをお届けします。
2024.09.17
インタビュー
「海への窓口になりたい」ー田中隼人さんが語る”地球を支える小さな海の生物”の魅力
8月のはじめ、オポポ部は海を支える小さな生物「プランクトン」について学ぶため葛西臨海水族園へ!水族園で働きながら、動物分類学者として研究を行う田中隼人さんにインタビュー。プランクトンに興味を持ったきっかけや、小さな生物を観察する方法について、そしてどんな想いで海の生物のことを伝えているのか聞いてみました。
2024.09.12
インタビュー
オポポフレンズvol.12【後編】海を見守る「海女」として生きるー大野愛子さん
海や、海にまつわるものが大好きなオポポのともだち、通称"オポポフレンズ"。ここでは、そんな僕の仲間を紹介するよ。今回は、海にもぐって貝や海藻などをとる仕事をする「海女(あま)」として働く大野愛子さんにインタビュー。海女は世界でも日本と韓国にしかいないそう。そんな、なかなか知る機会のない海女の文化や魅力を伝えていくためにフォトグラファーとしても活動している大野さん。日常的に海と関わりを持つ海女という女性たちは、海とどのように向き合っているんだろう。
後編では、海女の日々の生活のことや、海女が見ている「海」について話を聞いたよ。
2024.08.30