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モデル授業案

2024.02.01

『アイヌとキツネ』から考える、海と生き物のつながり

  • #海にいる生き物たち

  • #海と命のつながり

  • #ルール作り

絵本『アイヌとキツネ』を読んでみると、サケをはじめとした様々な生き物が上手に自然を分け合ってきたことがわかります。地球温暖化によって近年サケは減少し続けていますが、食物連鎖の中でひとつの生き物はどれだけ大事な役割を担っているでしょうか。この授業では、地球温暖化によって様々な生き物に大きな影響を与えている私たちが、どのように行動していくべきなのかについて考えます。

<本プログラムについて>

中学1~3年生 / 総合的な学習の時間 / 計1コマ

 

【自然界のとらえかた】

絵本『アイヌとキツネ』を教材として扱い、アイヌやキツネにとってサケが重要な食料であることから、サケをはじめとした様々な生き物を上手に分け合うこと大切であることを実感します。その上で、サケを含めた数々の魚が減少している現状から、一つの生き物が食物連鎖の中でどのように機能しているかについて考えます。地球温暖化という人間活動の結果によって、様々な生き物に大きな影響を与えている私たちは、どのように責任を持って行動していくべきなのか考えます。その行動のヒントとなるために、アイヌが自然界のものを人間だけで独占しないような意識や文化があったことについても考えます。その上で、自分が今日からできることは何かについて考えることのできるプログラムです。

 

概要

■学年:中学校1年, 2年, 3年

■関連:総合的な学習の時間

「探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための素質・能力を育成する」に対応するプログラムである。

■目標

<知識及び技能>

アイヌがどのように自然を扱ってきたのかについて知識を得て理解することができる

 

<思考力,判断力,表現力>

生き物の食物連鎖に人間が与える影響について考え、自分の生活を見つめてみる

 

<学びに向かう力,人間性>

人間の活動によって自然界に大きな影響を与えていることを考える習慣を身につけ、自分にできることを自然と探求し続け実行しようとすることができる。

 

■教材について

『アイヌとキツネ』

作:かやのしげる 絵:いしくらきんじ 出版社:小峰書店

販売ページ:https://www.komineshoten.co.jp/search/info.php?isbn=9784338081429

あらすじ:わたしはシコツ湖のちかくにすんでいたアイヌでした。ある夜のこと、シャケをめぐって、アイヌにチャランケ(談判)するキツネを目にしました。人間も他の動物と一緒に生きている自然の一部であるということを教えてくれ、人間の自然破壊を戒めるお話。

 

指導内容

ねらい:絵本『アイヌとキツネ』から、アイヌがサケやその他の自然物をほかの生き物たちとどのように共有していたのかについて知る。サケを軸にした食物連鎖について考え、それらが減少していることが人間だけでなく多くの生き物たちに影響を与えていることを学ぶ。そしてその影響を与えている自分たちの生活を変えるべきなのかを見つめ、考えるきっかけとする。

 

【導入】

○問いかけ

空気、水、土、太陽、大気、木、魚、動物 これらはそれぞれ誰のものなのだろう?

ー人間のもの、色々な生き物のもの、誰のものでもない、神さまのもの、人によってさまざま

 

【展開】

○絵本『アイヌとキツネ』を読む

この物語は読者に何を伝えようとしているのか、印象的だった場面をヒントに考えてみよう

ー人間だけがこの自然界のものを独占するべきではない

ーキツネは仕返しなどをするのではなくチャランケ(談判)で解決しようとした

ーサケはみんなにとって大切な生き物だった

 

○アイヌとキツネたちにとってサケや自然はどのようなものだったのか

ーアイヌはサケを「カムイチェプ=神の魚」として必要な時に必要な分だけ獲っていた

ーサケは食料としてだけでなく、皮を生活用品に加工、交易品としても利用していた

ー秋に一番最初に川を登ってきたサケに感謝を捧げる儀式もあった

ーサケを根絶やしにするような漁法や独占することを禁止していた

 

○サケの現状とその原因について学ぼう

ーここ数年サケやほかの魚たちが減少してきている

ーサンマ、サケ、スルメイカ、ブリ、サワラなども減っている

ー 地球温暖化で海水温や海流が変わってしまった

ー減ってきている魚を無理に獲ろうとするなどの乱獲問題

 

・人間が食べられなくなってしまうことはもちろん、魚が減ってしまうと何が困るのだろう?

ー生態系のバランスが崩れてしまう

ー漁業を営んでいる人たちの仕事がなくなってしまう

 

○食物連鎖について考えてみよう

・サケを食べる生き物はなに?卵のとき、生きているとき、死んだあと

ーサケを軸にして食物連鎖の表を書いてみよう(熊、キツネ、鳥、木、プランクトンなど)

・食物連鎖の表からどんなことがわかった?

ーサケは様々な生き物の生きる糧となっている

ーサケだけでなく色々な生き物が減少すると食物連鎖が崩れる

ー色々な生き物が食べる・食べられるで成り立っている

 

◎人間活動によって食物連鎖が崩れ、「アイヌとキツネ」のキツネのように様々な生き物に影響を与えている

 

○考えてみよう

・今日から私たちに、自分に、できることは何だろう?

・「アイヌとキツネ」から参考にできることはあるか考えてみよう

 

【終末】

キツネのセリフを現代の人間にあてたものとして考えてみると…

「だから、いまいる人間よ、空気や水や土や大気を人間だけが使うものと考えてはいけません。他の生き物たちと仲良く分け合って使う物です。」

→このように訴えかけているのかもしれない。このセリフからどんなことを考えたかな?

オポポタグどの海を知る?

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