モデル授業案
2024.01.16
教育プログラム「漁具から考える、海洋プラスチックごみ問題」気仙沼市協力開発

こちらの記事では漁網と海洋プラスチックごみ問題を考えるための教材をダウンロードすることができます。
オポポの企画運営を行うみなとラボは、2022年度、気仙沼市水産課・教育委員会の協力のもと、漁網と海洋プラスチックごみ問題を考えるための教育プログラムを開発しました。海洋ごみの問題を、小学校高学年に深く学ばせるためにはどうすれば良いのか。学校をはじめ、さまざまな場所でご活用ください。
プログラムの概要
この教材は、海洋プラスチックごみ問題という現代の課題を、学校でより深くあつかい、多面的・多角的に学ぶためのものです。
近年、海洋ごみ問題やマイクロプラスチックは広い関心を集めており、全国でも海洋プラスチックごみ問題の学習教材は多く作成されています。そうした教材のほとんどは、日々の 生活から出るレジ袋やペットボトルなどの「生活ごみ」を取り上げています。しかし海洋プラスチックごみには、生活だけでなく産業由来のものも含まれています。
一方で、私たちの暮らしは魚食文化とそれを支える漁業をつうじて具体的に海と関わっています。そのため、プラスチックでできた漁網などの漁具について学び、考えることは、地域の分け隔てなく共通の課題でもあります。
ところで、産業から流出する海洋プラスチックごみへの対策は、生活ごみへの対策より複雑であり、児童の直接的な行動のみでは解決が難しいものです。だからこそ、この題材を取り上げることで、社会全体で協働的に課題へ取り組むという発想を、児童がより具体性をもって学ぶことができるはずです。
海洋ごみの問題を、小学校高学年に深く学ばせるにはどうすればよいのだろう? 児童の直接的な行動だけでは解決できない社会課題に、どう触れさせ、どう行動させていくべきなのだろう?
こうした問いを持つ学校や先生方に、この教材をご活用いただければ幸いです。
教材セットの内容について
1.単元について
単元名「漁具から考える海洋プラスチックごみ問題」(3時間)
対象:小学5年次「総合的な学習の時間」 ※調整することで小学4年次〜中学生相当で使用可能です。
2. 単元の目標
「海洋プラスチックごみ問題」について調べたり、問題解決へ取り組む人々の考えを知ることを通し て、海洋プラスチックごみと自らの生活とのかかわりを多角的に理解し、その理解を踏まえて現代社会 の課題に対し自らが持つべき態度や支援的行動に気づき、自らの生活や他者との協働に活かすことができるようにする。
教育プログラムの入手方法について
googleドライブに格納されている下記URLよりダウンロードが可能です。
全ての教材が一括にまとまったPDFと、項目毎のファイルをダウンロードいただけますので、用途に合わせてご使用ください。
https://drive.google.com/drive/folders/1RAGncVawaE99OOasmQKlI0cPNU1ntmPl?usp=share_link